Be yourself Love yourselfBe yourself Love yourself

石井香里

ISHII Kaori

2019年入社
千葉支店 コーディネーター

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chapter01
私は何を大切にして生きていくのか

「香里がどんな人か、俺は知ってるから大丈夫」
中学の時、好きな人が私に言った言葉。
小学校でも中学校でも、目立てば陰口を言われた。
何かやりたいことがあっても、誰かに合わせて、気持ちに蓋をした。
嫌われることが怖くて、私らしくいることを投げ出そうとしていた。
でも、この言葉をもらって、そんな生き方はやめようと思えた。
私が大切にしたいことを、大切にして生きていこう。

小さい頃から、音楽が好きで、唄うことが好きだった。
でも、恥ずかしくて、何か言われるのが怖くて、人前で唄うなんてできなかった。
勇気を出して、バンドを組んで、高校の文化祭で大勢の前で唄った。
自分の声が、届けたい人に届く感覚。
唄い終えた後、久しぶりに心から笑った気がした。

大学では、音楽サークルに入った。
150人を超える大きなサークルだったけれど、サークル内でのいくつもの発表を勝ち抜き、
4年生が立つステージに1年生の時に立つことができた。
嬉しくて、楽しかったけれど、ふと、小さな世界で満足してしまっている自分に気付いた。
もっと頑張っている人は世界にいくらでもいる。
居心地のいいこの場所から離れて、挑戦してみよう。

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chapter02
できないことに挑戦する

サークルを辞めて、1人で歌を唄った。
オーディションを受けたり、知り合いのつてを辿ってカフェでコンサートをしたり。
用意されているステージじゃなくて、
自分でステージを探すことからはじめるのが、自分らしいと思った。
全然お金がなかったので、アパレルでアルバイトもした。
話すこともファッションも好きだったから、アルバイトにも夢中になれた。

コンサートには100人を超えるお客さんが来てくれて、
気付けばアルバイトもお店で一番売れるようになれた。
でも、自分がずっと目をつぶっていることがあった。
それは、英語。コンサートにもアパレルのお店にも、
外国人のお客さんがたくさん来てくれていた。

英語が苦手で、TOEICは200点台。
伝えたい、繋がりたいと思っても、言葉にできるのは
” Enjoying yourself ?” ” You look good in those clothes.”ぐらい。
「楽しんでる?」とか「似合ってるよ」ぐらいの
言葉しかかけられないもどかしさを、ずっと抱えていた。

心の中に「つたない英語で話すのが恥ずかしい」という気持ちがあった。
もどかしさを抱えて、何かを気にして生きるのは、私らしくない。
留学に行こうと決めた。

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chapter03
たった一つの言語が世界をこんなにも広げる

アメリカのオレゴンで1年間暮らした。
英語を学ぶだけじゃなくて、本当にいろんな人に出会えた。
いろんな人生、いろんな職業、いろんな音楽、いろんな表現、いろんな選択肢。
「日本の20代の女の子とはこう生きるもの」みたいな当たり前をおしつけられずに、
路上で唄うありのままの自分が受け入れられている感覚。
英語がまだ全然しゃべれなくても、お互いがお互いのことを知りたいと心から思えば、
身振り手振りで通じ合い、わかり合える感覚。
自分の見られ方を気にすることとか、人との関わり方に遠慮することとか、
そんなストッパーが全て外れた感覚だった。

日本に戻ってからは、日本に来るたくさんの外国人と英語で繋がった。
アルバイトをしていたゲストハウスに訪れる、
ミュージシャンやフォトグラファーやジャーナリスト。
言語というバリアを超えることで、一人ひとりとの縁が線のように繋がっていく。

一つの言葉で伝え合えるという安心が、
知りたいという好奇心を支えて、お互いの世界を広げてくれる。

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chapter04
誰もが自分らしく生きるために

私は私らしく。
気持ちのいい言葉だけれど、そうやって生きていくのは簡単なことじゃない。
その人らしさに満ちた「違い」は、時に邪魔もののように扱われる。
自分を変えようとする「挑戦」は、時に冷笑に晒されることがある。
「違い」の中に身を置いて、伝えるための「挑戦」を繰り返すことで、
自分らしさは、創られていく。

英語はあくまでも手段。価値観や文化という違いを受け入れるきっかけとなり、
小さな挑戦を自信に変えていくための、最高の手段。
私は、その手段を使って、もっと自分らしく生きる人たちであふれた社会を創るために、
リンク・インタラックで働いている。

今日も私は、千葉の小さな学校に向けて、提案をつくっている。
教育委員会や学校の人たちにきちんと伝えるために、
ちゃんと丁寧な言葉を使っているけれど、一番伝えたいことは、いつも同じ。
Be yourself, love yourself.

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